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クラミジア感染症とは?

クラミジア感染症は日本で最も感染者が多い性感染症(STD)で感染者数は100万人以上ともいわれています。

 

新生児は母親から産道感染する場合がありますが、若年層においては男女とも性的活動の活発な若年層に多くみられます。

 

最近では特に女性の患者が急増しているのが特徴で、29歳以下では男性患者数を上回っており、妊婦検診においては正常妊婦の3から5%にクラミジア保有者がみられます。

 

初交年齢の低下に伴って、10代の女性の感染率も高まっており、将来の不妊につながる恐れがあります。

 

女性の場合、感染を受けても自覚症状に乏しく、発見が遅れることも多く、男性パートナーや出産児へ感染させることも懸念されます。

 

クラミジアの病原体であるクラミジア・トラコマチスは真菌の一種で、クラミジア感染症はクラミジア・トラコマチスという細菌に感染することで発症します。

 

クラミジア・トラコマチスは宿主細胞のなかでしか生存・増殖することができません。

 

例えば大腸菌などは手拭きのタオルやスポンジなどの無機物に付着していても生存できますが、クラミジア・トラコマチスは非常に生命力が弱く、細胞のなかに入り込まなければ生きていけません。

 

これを偏性細胞内寄生体といいます。したがってクラミジアの基本的な感染経路は、粘膜同士の直接接触以外ありません。

 

 

クラミジア感染症になる原因は?

クラミジアには性行為において粘膜同士が接触したり、精液や膣分泌液が体内に入ることによって感染します。

 

粘膜同士の接触とは、唇、舌、口腔、咽喉、鼻腔、耳腔、まぶたの裏である結膜嚢、亀頭や膣といった生殖器、肛門のなかの直腸粘膜など、体で外部と接触する可能性がある粘膜で起こります。

 

クラミジアの感染経路は粘膜同士の直接接触が最も多いのですが、精液や膣分泌液にも存在し、感染者の精液や膣分泌液などが付着したものや精液が付いた手などで目に触れても、結膜炎を引き起こすことがあります。

 

 

クラミジア感染症の症状は?

クラミジアに感染すると男性の性器クラミジア感染症では、感染して数日で自覚症状が出ます。

 

最初に自覚症状が出るのは、おしっこを排出するときで、尿道が炎症を起こすために、おしっこをすると痛みを感じたり、おしっこがしみたりします。

 

また、熱い感覚や尿道にかゆみや不快感を生じることもあります。

 

おしっこに膿が混ざることもありますが、透明か白っぽい色で、サラサラしていて粘り気もなく、おしっこと一緒に出てくるため、気がつかない場合がほとんどです。

 

この状態で1週間以上放置してしまうと、菌が体の奥へ奥へと入り込んでしまい、尿道から前立腺へ、前立腺から睾丸へと進んでしまいます。

 

女性の場合クラミジアに感染しても初期症状はほとんどありませんが、放置してしまうと、不妊や流産の原因となります。

 

自覚症状がないまま放置してしまうと子宮頸管から卵管まで菌が侵入し、炎症によって癒着が起きます。

 

この段階でも自覚症状が出ない場合が多く、治療されないまま放置されるケースがあります。

 

 

クラミジア感染症を放置すると

性器クラミジア感染症が引き金となって男性では、初期では淋菌性尿道炎、尿道から精管、精管から精巣上体へとクラミジアの菌が進むことで、精巣上体炎が起こります。

 

精巣上体炎が起こると、陰嚢が痛んだり熱を持つほか、腫れるなどの症状があらわれてきます。

 

さらに徐々に足の付根や下腹部に痛みが広がることがあり、これは精巣上体にクラミジアが入り込むことで起こります。

 

炎症が起こると、精子の通路が塞がる場合もあります。片側だけでなく両側の陰嚢で起きると閉塞性無精子症によって不妊症を引き起こす恐れがあります。

 

女性がクラミジアに感染すると、2週間から3週間ほどで自覚症状が出てきます。

 

女性の場合は膣の奥で子宮の入り口にあたる子宮頚管という粘膜に感染します。

 

感染したことによって膣炎起こり、水っぽいおりものが増加したり、性器がかゆくなったり、においがきつくなるなどの症状が出て、性行為をすると痛みを感じる場合があります。

 

男性と同様に、治療が遅れ放置してしまうと、菌が体の奥へ奥へと入り込んでしまい、卵管、卵巣の順番で子宮内膜炎を起こし、卵管炎、腹膜炎に至ります。

 

すると、卵管周囲の癒着が進行し、卵管が変形したり塞がって卵管閉塞が起こります。

 

すると卵管采が働かなくなるピックアップ障害を起こし、排卵後の卵子を取り込めなくなり、最終的には、不妊へとつながります。女性の不妊の原因で最も多いのがこの卵管因子といわれます。

 

つまり、クラミジアに感染した経験があったために不妊なのだと言い換えることもできます。

 

このほか、クラミジアは子宮外妊娠や子宮内膜症、卵巣嚢腫、子宮頸がんを引き起こす原因にもなります。

 

また、すでに妊娠していると、クラミジアが流産や切迫早産を招く原因ともなります。

 

クラミジア感染症になった時の対処方法は?

クラミジア感染症は放置しておいても自然治癒するこはありません。
必ず治療を受ける必要があります。症状の有無に関わらずクラミジアの感染が疑われる場合は速やかに検査を受けましょう。

 

女性の場合、正確な検査結果が出ませんので、生理が終わってから検査を受けるようにします。

 

クラミジアの場合は主として抗生物質を利用した治療行います。

 

 

クラミジア感染症の治療方法は?

まず、クラミジアを治療するには体内に侵入したクラミジア・トラコマチスを死滅させなければなりませんので感染箇所が性器や咽頭の場合は抗菌作用がある抗生剤を服用します。

 

目に感染した場合は専用の目薬や軟膏、またクラミジアが進行してしまった場合には骨盤付属器炎などが起きる場合があるのでそのときは点滴治療が行われることもあります。

 

最も一般的に処方される抗生剤は服用すると腸から血液へと入っていきます。

 

血流にのった抗生物質は1から2週間かけて全身をめぐり、細胞に作用します。

 

するとクラミジア・トラコマチスは死滅し、感染した部位の症状も治まります。

 

抗生剤は1回の服用で9割ほどが治癒します。

 

しかし、確認検査は必ず受ける必要があります。

 

症状が治まっても菌が死滅しきっていない可能性があるからです。

 

確認検査は3から4週間後に受けるのが理想的とされています。

 

逆に途中で治療を止めてしまうと抗生剤に耐性を持つクラミジアが繁殖し治療が困難になる危険性があります。

 

確認検査で必ず陰性判断を受けなければなりません。

 

また、クラミジアの治療薬の中には副作用を伴うものも多く妊娠中に服用できる薬は限られています。

 

アジスロマイシンを成分とするジスロマックやアジーは胎児に影響しないとされていますが、治療の際には必ず医師の指導のもと服用することが大切です。

 

 

クラミジア感染症治療費は?

クラミジア感染症の治療費は治療内容や処方される薬の量や種類によって変わりますがおおよそ1回の診察に7,000円から10,000円で、保険が適用され3割負担の場合だと実質約2,000円程度となります。

 

たいていの場合、2週間から3週間に渡って薬を服用する必要がありますので、最低でも3回から5回程度は通院することになります。

 

よって完治までに必要な治療費はおよそ6,000円から10,000程度と考えられます。

 

クラミジア感染症そのものは薬物療法を行えば比較的治癒しやすい性感染症です。

 

しかし、クラミジアに感染するとHIVや淋菌を併発する危険性が3から5倍になるとされます。

 

特に10代から20代の女性は子宮頚管が広くクラミジアに感染しやすいうえに多感な時期で複数のパートナーと性交渉を持つ場合が少なくありません。

 

クラミジアは健康状態に関係なく感染の恐れがあり、完全に予防する方法はディープキス程度も含めた性行為を一切しないことくらいですが、それが困難ならば、大切なのは信頼できる特定のパートナーとだけ、性行為をすることです。
クラミジアは日本で最も患者数の多い性行為感染症ですが、大抵の人は感染していてもそれを口外することはしません。

 

感染者数が100万人以上となると身の回りに感染者がいてもまったくおかしくはないのです。

 

決して他人事と考えず、心当たりがあれば性病検査を受けてみることが大切です。

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